2.03.2017

Granship Art Competition 2017 in Shizuoka グランシップアートコンペ2017 にて奨励賞をいただきました。



Swarm Wall
境界線がどこなのか、何の形かはっきりしないとき、その曖昧さから我々は多くのことを考え、感じ取り、その結果、従来の定義をより広く柔軟なものに変えるのではないだろうか。

鳥や魚の群れのように自然界の現象の中で、輪郭や境界線ははっきりしないがなんとなく常に形が形成されている現象がある。 リーダーの存在や出発点はないが群れの中の個々が一定間隔に距離を保ちながら同じ方向への進み、1つの形を形成している。 
そのような現象をショーウィンドウの中にパターンとして表現した。 定義づけられていない連続するパターンには、始まりと終わりはなく、境界線もぼんやりと認識できる程度で形自体を定義することはできない。パターン個々に大きさと形の変化を加え、全体の流れを作ることで、流動性や方向性が生まれる。隣りを歩るくと、パターンの変化を間近で感じ取り、群れの一部になった感覚になる。また遠くから眺めると、それが建築の一部であることが認識でき、なんらかの方向性を示すサインのような役割にも感じ取れる。  さらに、太陽の光、影、天候、夜のライティングなどの動的要因と呼応することで、様々な表情を見せてくれる。明確にそれが何かと定義はできないが、その曖昧さから我々の感じ取り方次第でいくつもの要素をみせてくれる、そんな作品です。 
500枚以上の30cmx45cmの薄いプラスチック板をつなげて作られたSwarm Wall をショーウィンドウ内の手前と奥に配置。太陽光の反射やSwarmWallパターンの影、行き交う人々の影、周りの風景との呼応をより感じとれるよう壁の色は白にしました。






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